CBREの新しいデータによると、2025年第1四半期のアジア太平洋の商業用不動産(CRE)投資市場は、合計取引量が320億ドルに達し、前四半期からわずかに1%減少したものの、前年同期比11%増となり、堅調に推移しています。特に、日本と韓国での活動が増えたことが地域全体の勢いに貢献しました。
オフィスセクターは強い回復を見せ、投資額が前四半期比で42%増加し、日本での集中的な取引が大きく寄与しています。
アジア各地でのアップグレードや移転需要が支えとなり、グレードAのオフィスネット吸収量は前年同期比25%増の1,720万平方フィートに上りました。金融サービスと技術関連の企業が需要の主要な推進力となっているほか、地域の空室率は0.4ポイント減少して18.5%になり、殆どの市場で減少が報告されています。
小売りのセクターも楽観的で、特に飲食業のオペレーターからの関心と現場調査が増えています。一方で物流セクターには混合信号が見られ、新しい供給と進行中の世界的な貿易不確実性により、オペレーターは慎重な姿勢をとっています。
アジア太平洋の不動産市場は、米国の貿易政策を巡る不透明感によって短期的な市場感情が高まるかもしれませんが、ほとんどの市場で利子率が低下しているため、投資市場は引き続き健全です。
出典 : Asia Pacific Commercial Investment Holds Steady in Early 2025 https://www.worldpropertyjournal.com/real-estate-news/japan/tokyo-real-estate-news/commercial-real-estate-news-asia-pacific-commercial-real-estate-investment-data-for-2025-cbre-asia-pacific-commercial-investment-report-ada-choi-richa-14441.php