佐藤氏のインタビューから、日本のOJT(On-the-Job Training)と管理職の育成についての新しい視点を得る。日本では、初期のキャリア育成にはプログラムがあるものの、その後は上司の判断に委ねられ、OJTの効果が低下している。
また、管理職自身も勤務時間の長さや育成に対する見返りの少なさから、部下の成長支援に必要な時間を確保できていない。
さらに、管理職を選ぶ基準が業績のみであるため、部下の多様なキャリア希望やワーク・ライフ・バランスを支える能力が問われている。
「キャリア自律」を掲げる企業も多いが、具体的なサポートや社員の声に耳を傾ける体制が整っていないのが現状である。
これらの課題に取り組むことは、管理職の育成と企業の成長にとって不可欠だと強調している。
出典 : OJTを機能させる鍵は管理職。労働環境、権限、登用基準の見直しが必要|研究プロジェクト| https://www.works-i.com/research/project/globalcareer2024/koyou/detail005.html